未知の世界3
「かなちゃん、大丈夫だよ。」
と優しく進藤先生が私に話しかけているのはわかった。
けど、それでも怖くて、二人が私に近づこうとするたびに、私は叫んで拒絶した。
「こ、来ないで!はぁはぁはぁはぁはぁ。
はぁはぁはぁはぁはぁ。
ケホッ!ケホケホケホ!!!!!ごほごほっ!
はぁはぁはぁ、、、、、、、、、、、、、、、、」
と、興奮したからか、喘息の発作が出てきた。
座っているのに、体を支えることができず、私はソファの背もたれにしがみついた。
進藤先生がすぐにそばに来たけど、発作が起きながらも、進藤先生がこれ以上近寄れないようにと、体を押しのけた。
「いやっ!!やぁめてっ!!!!!!」
必死に抵抗しても、もう体力が残っていなかった。
まともに食事もせず、一日が過ぎたから、私はフラフラしていた。
「かなちゃん、大丈夫。ゆっくり呼吸しよ。」
と私から距離を置いて、進藤先生が話しかけてくる。
「意識をしっかり保とう。」
と言われたけど、頭を前後にフラフラした私は、もう限界だった。
そこから、意識は途絶えた。