未知の世界3
ガラッ
と扉が開くと、入ってきたのは見慣れた看護師さん。
一ヶ月前までお世話になっていた馴染みの看護師さん。
「かなちゃん、気分はどう?
あ、またマスク外しちゃったのね。
マスクは苦しい?」
と優しく話しかけてくれる。
どうして、女性には心を開けるのに、男性だと怖いんだろう。
小児科にいた時も、看護師さんは大丈夫だった。
確か、、、、近藤さん。
近藤さん、どうしてるんだろ。
同じ病院だけど、会わないな。
と、私が黙って、看護師さんの顔を見つめてると、
「あれ、少し顔が赤いね。」
と言い、私の額に手を当てた。
「ちょっとお熱計ってみようか。」
と体温計を渡される。