未知の世界3

ガラッ



と音がしたので、扉に目をやると、先程の看護師さんと進藤先生が現れた。




私の方にまっすぐ歩いてくる。




「かなちゃん、落ち着いたかな。熱があるんだって、少し診察させてもらっていいかな。」




私は速攻首を左右に振った。




「怖い?」




私は黙った。




進藤先生が看護師さんに氷枕を私の頭に敷くよう、指示する。




「かなちゃん、頭を動かすよ。ごめんね。」




と言い、私は看護師さんにされるがまま、頭を上げた。




「かなちゃん、服をあげるね。」




と看護師さんに言われるけど、両手で布団を下げられないように掴んだ。




「大丈夫だよ。」




と言い、私は看護師さんに手を握られたので、そっと力を緩めた。




「少しだけ、服をあげるからね。」




と言い、私の服をあげる。




私の手をギュッと握ってくれる看護師さん。




目をつむって、進藤先生を見ないようにした。




次の瞬間、胸の当たりがピタッとひんやりした。



ビクッ



体が一瞬に凍ばる。




全身に力が入る。




怖い。




嫌だ。




「かなちゃん、少し力を抜いて、深呼吸しようか。」




私は気づいたら、看護師さんの手を握り返していた。




「はぁはぁはぁ」




深呼吸しなくちゃいけないのに、息を止めていた。




「吸ってー吐いてー。吸ってー吐いてー。上手上手、その調子。」




私は看護師さんに声をかけてもらった通りにすることで、恐怖から逃れようとするけど、気づくと、涙が頬を濡らしていた。




「はい、終わったよ。」



と進藤先生に声をかけられる。




どうして、私こんなんになっちゃったんだろう。









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