未知の世界3
翌朝、昨夜に比べて熱がぐっと下がった気がした。
目を覚まして少しすると、トイレに行きたくなった。
私は歩けそうだったので、ゆっくり体を起こして、ベッドを下りた。
扉を開けて廊下に出ると、朝だとわかるほど明るいほど日差しが廊下に降り注いだ。
でも廊下には誰もいない。
きっと当直明けで看護師さんが少ないからだと思った。
トイレまで誰にも会わずに行った。
すごく近いはずなのに、体がまだ本調子でないから重たくて進まない。
トイレに入って腰掛けると、座っているのがやっとだった。
目が回る。
うーーーーーーーー。
目が回る。
少し目をつむって時間が過ぎるのを待った。
だるい体をトイレの蓋に預けて、もたれるようにしていたら、気づくと寝ていた。