未知の世界3
「あ、、、、、おはよう、、、ございます。」
と言うと、
「おはよう。なんでこんなところいるの?」
とまだ昨日と変わらず怒ってる。
「あ、、、あの。
早く起きてしまって。
散歩しようと思って、、、ここまできてソファに座って、、、、考え事してたらいつのまにか。」
と言いながら、自分の声のトーンも顔も段々と下がっていく。
「早くベッドに行くよ。」
少し怒り気味の進藤先生。
私はすぐに立てずにいた。
だいぶ前を歩く進藤先生が、振り返って早く来るように促す。
私は慌てて腰を上げて、進藤先生に駆け寄ろうとすると、
昨日の膝の傷が痛くて、つまづいてしまった。
「いたたたた、、、、、、」
早くと思って起き上がろうとするけど膝が痛む。
なんだか自分の体が思うようにいかなくて、次第に悲しくなってきた。
やんなっちゃう。
と涙がこぼれる。
下を向いたまま起き上がり、何とか歩いて、病室に向かった。