未知の世界3
どのくらい経ったのか、目を覚ますと、リビングで賑やかな声がする。
体が少し重くて起きれない。
そのまま10分ほど経ってから、体を起こした。
私はジャージのまま、部屋を出てリビングへ向かった。
するとそこには、幸治さんと進藤先生がいた。
えっ!?
進藤先生?
私、ちゃんと退院してきたのに。
「ぁあ、かなちゃん、お邪魔してるよ。」
と進藤先生がビールを片手にしていた。
「かな、悪いな。寝てたから先にご飯食べてたぞ。」
あ、ご馳走作ろうって思ってたのに。
「それから、今日から一週間、進藤先生がうちに寝泊りするから。」
えーーーーーーーー!?
と驚いた顔をした私を見て、進藤先生が、
「ごめんね。借りてるマンション全体がリフォームされることになって。ちょっとしたところを変えるからって、一週間家を出ないといけないんだ。」
マンションのリフォームって。一体どんなところに住んでるの!?
「そ、そうなんですか。ゆっくりしていってください。
あ、私、まだお風呂入れてないから、お風呂洗ってきます。」
と行って部屋を出ようとすると、
「もう洗ってあるから大丈夫だぞ。俺達入ったから、かなも入ってこいよ。」
と幸治さんに言われ、部屋を出てお風呂に向かった。