未知の世界3

処置室に入ると、診察台のところに進藤先生がいた。






「お疲れ様。今日は一日大変だったみたいだね。早川先生から聞いたよ。





今日は診察もするからね。それから、ベッドにも横になってね。」





!?


ベッドに!?



何!?






と私がなかなか動かずにいると、





「大丈夫、大丈夫。研修を最後まで受けられるように、おまじない、おまじない。」






と言われ、半ば嘘臭い進藤先生の言葉を信じて、ベッドに横になった?





そして、最初は診察と言うので、
服を上げて聴診を受けた。






それから、腕を出すように言われ、私が腕を出した直後、しっかり腕を捕まれ、私の腕には数秒で点滴がされていた。





な、な、何がおまじない!?





私は少し進藤先生を睨むように見上げる。






「こうでもしないと大人しく受けてくれないんだもん。
それに、吸入だけじゃ、研修に最後まで体がついていかないよー。」





って、進藤先生に言われた。





それは困る。
研修を出されては、拒否できない。





私は渋々点滴を受けた。





1時間したころ、点滴が外され、次は吸入。






また今日一日、すごい動いたため、昨日より咳込んだ。





それでも吸入を続けた。






その日は、遅くなってしまったので、進藤先生が車でマンションまで送ってくれた、
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