未知の世界3

という昨夜の話を、さっき早川先生から聞いた。




今は不安定な時期だから、あまり刺激をしないように、そばにいてほしいと早川先生から言われた。




さっちゃんの気持ちに早く気づくべきだったと、早川先生は疲れきった様子だった。




私には、さっちゃんの気持ちというか、ここにいる小児科の患者さんの気持ちは少しはわかる。




私にも長い闘病生活があったから。それに、今でも続いてる。





だけど、人の気持ちとなると、少なからず自分とは違うし、私が下手なことを言ってもいけないと思う。





私はいろいろ考えながら402号室に戻っているさっちゃんのベッドへ行った。
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