未知の世界3

夜になり、私は幸治さんと食事に来ている。
いつか幸治さんに連れてきてもらった素敵なお店。
もうフォークもナイフも使いなれてきた。
幸治さんに会わなければ、私の人生はこんなに輝いていない。
本当に幸治さんに感謝してもしきれないほど。






「なぁ、かな。
俺達、今度アメリカに行くことになったから、最初に親父たちのところに行こうと思う。
それから、親父に話そうと思ってる。俺達のこと。
親父たちに受け入れてもらってから、俺はお前と本気で付き合いたいと思ってる。」






食事中、突然の幸治さんの告白。
かなは手を止めた。





幸治さんがそんなことを思ってくれてるなんて思いもしなかった。
だって、いつかお父さんたちのところに行って挨拶するって行って、ずっとその話はなかったから、もしかしたら、もう私のことをなんとも思ってないのかと思ってた。






「は、、、い。




嬉しい。」





私は目に涙を溜めて言った。






「良かった。アメリカへ行くまで、体を壊さないように、しないとな。



それから、俺は半年、かなは三ヶ月の留学だ。
帰ってきてから一人で大丈夫か?」






そうだった、忘れてた。
一緒に行くことばかり考えてて、帰りは私の方が三ヶ月も早いんだ。




「な、なんとかなります。」






本当はすごく寂しいけど、家事はできるし。





「本当に大丈夫か?
一応、家が近い進藤先生にも俺の留守中に、かなのことをお願いしてあるからな。」





「あ、そうなんですか。



ありがとうございます。」





私は幸治さんがいない上に進藤先生からの厳しい監視を受けると思うと、ゾッとした。
アメリカに幸治さんと一緒にいたかったのに。





私たちは食事をして家に帰った。
私はアメリカへ行けることで頭がいっぱいだった。
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