未知の世界3
新しい生活
空港にはメイソー大学病院のバスが迎えに来ていた。
周りを見ると皆、英語を話してる。当たり前だけど・・・。
私はたけるのそばでなるべく英語を使わなくても済むように隠れた。
病院に行ったら避けられないけど。
バスに乗ってメイソー大学病院に着くと、研修でお世話になるだろうスタッフが何人か出迎えてくれた。
バスを降りると、学生と医師は別れてそれぞれの研修先に行くことになった。
別れ際、幸治さんが小さな声で頑張れよって囁いてくれた。私は目で答えて、幸治さんと別れた。
なんだかこれから何時間も幸治さんに会えなくなると思うと、寂しさが込み上げてきた。
でも、英語を話すスタッフをみると、言葉を聞き漏らさないようにと必死になったので、すぐに切り替えることができた。
そして私たちは研修生というともあって、その日はスタッフから病院の中の案内と、どこで研修するのかそれぞれの担当医に挨拶に行き、その後はそれぞれの寮に帰宅した。
私はアメリカにいる幸治さんのお父さんとお母さんの家。
病院から近いと言われ、タクシーで帰ってくるように言われたので、そのようにした。