未知の世界3
でも私は、この気持ちをずっと心の中に秘めておこうと決めた。
それなのに、
それなのに、
幸治さんは、、、
晩御飯になり、私は幸治さんと向かい合っていつものように食事を摂った。
食べ終わるころ、私は幸治さんの視線に気づき、前を見る。
「なぁ、何かまだ悩んでることでもあるんじゃないか?」
えっ?悩み!?
もしかして、気付いてる?
「なぁ、あるんなら、話せよ。
またためるなんて、良くないぞ。」
私のことを考えて言ってくれるのは嬉しいけど、そうじゃないんだ。
幸治さん、絶対に言えない。だって、私たち、、、
きょうだいだよね?
「話すまで席を立つな!もう一人で悩むな。」
悩み事をいうときまで、強制的!?
昨日の優しさはどこに行ったの?
きっと、私が昨日みたいになったから、心配してるんだと思う。
でも、、、言えないよ。
なんて説明したらいいのか。
簡単に話せるものでもないのに。
でも、どうしても言わなかったら席を立たせないなんて!
「なぁ、一緒に暮らしてんだぞ?」
と、かれこれ30分説得され続けた。
きっとしゃべるまで席を立たせてもらえない。
しゃべるしかないのかも、、、