未知の世界3

まさかの!?

翌日、アメリカからの長旅の疲れが取れないまま、私は病院へ向かった。




昨日、幸治さんとのマンションに着いて、ホッとしたのか、すぐに寝てしまった上、疲れがドッときていた。
今日はあまり体調は良くない。





病院へ着くと、いつものように呼吸器内科の待合で診察を待った。







30分が経ち、呼ばれた時には寝てしまっていた。
私の顔を覚えてくれていた看護師さんに肩を叩かれて起きた。





「ごめんなさい、つい寝ちゃいました。」




そんな会話をしながら診察室に入ると、進藤先生が待っていた。




「やぁ、久しぶりだね。
元気にしてた?」





と挨拶され、私は嘘をついて、体調は万全だったと答え、手に持っていたお土産を渡した。




「わぁ、ありがとう。
悪いね、気を遣わせちゃって。



あ、お土産もらったからって、検査はちゃんとやるからね!」





「えー!」





と言う私に、看護師さんまでも笑っていた。






検査はいつものように聴診から。
やはり進藤先生の聴診もいつもより念入り。
そしてお父さんと同じように、




「最近、発作は出てない?
胸の痛みはない?」





と聞かれる。もちろん、同じように答えた。
そして、喘息の検査だけじゃなく、その日は心電図までとって、検査は終わろうとしていた。





「かなちゃん、とても疲れた顔をしてるよ。
少し元気の出る点滴でもしてく?」





軽く尋ねる進藤先生。
私はすぐに




「大丈夫です!」





と答えた。





「今日は僕がもうあがるから、それまでやってきなよ。
もしかしたら、検査の結果も出ると思うし。」




なんて言われて、無理矢理点滴を打たれた。
私は気づいたら熟睡していた。

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