未知の世界3
二年生
再び
私たちはそれから家に帰っていつものように、お風呂に入って寝た。
私は綺麗な星空のことは、もう頭になかった。
それよりも幸治さんの言葉、そして最後に交わしたキスを思い出してはにやけて、なんとか眠りについた。
その翌日も、その次も、特に二人の生活は今までと変わらなかった。
幸治さんは、私がおちつくまでと言っていた。
私は幸治さんが私のことを想ってくれているのに、あれっきり何もないことが残念で仕方なかったけど、それは私が今、考えないといけないことではないことだと分かっている。
一番は大学を進級すること。
早く大学生活にも慣れて、幸治さんに認めてもらうこと。
そこから私は、毎日勉強に励んだ。
早川先生から借りたノートはほぼ暗記できるほどになっていた。
あのノートのおげで、講義にはしっかりついていけていた。
季節は冬を過ぎ、春になり、私はとうとう進級することができた。