未知の世界3
そこにいた新入生は、3人。
学部は文学部と外国語学部だそうだ。
好きな本は外国の推理小説から文学小説。
私は日本の本ばかり読んでいるから、外国の本のオススメを教えてもらった。
その中にいたうちの一人が、
「鈴木さんは、何学部ですか?」
と聞いてきた。
私は、
「医学部です。」
と答えると、皆驚いた顔をしていた。
私は医者になるような顔には見えないようだ。
新入生だけど、皆年上。
高校卒業後に就職したけど、大学を卒業した方が何かと優遇される世の中。
思いきって入学したそうだ。
という人もいれば、なかなか合格できず、三浪して今年めでたく合格した人も。
世の中には様々な考えを持ってる人がいるそうだ。
ところで2時間経って、皆かなり出来上がってきた。
机の上にはかなりのお酒を空にした瓶や中途半端に呑まれたコップ。
素面(しらふ)の私には、誰のでも構わないといって近くに放置されたコップを次から次へとあける酔っぱらいが、酒臭さを周囲に撒き散らす様子に吐き気を覚えた。
しかし、友人のたけるとまいもその仲間に入っているので、私は帰るわけには行かず、ただその様子を眺めているだけだった。