未知の世界3

「鈴木さんっ!どうかしましたか!?」





といい、私の咳を聞いた看護師さんが部屋に入ってきた。






「発作ね!大丈夫だよ。すぐに楽になるからね。」






といい、ナースコールで喘息が出てることを伝える。






「ゆっくりはこうか。」





「ヒーヒーヒーヒーヒーヒー」






私は、看護師さんの指示を聞けないほど、呼吸困難に陥っていた。





すぐに扉が開くと、誰だかはっきりわからないけど、先生が入ってきた。





「苦しいね。
大丈夫だよ。すぐに楽になるからねー。」





なんだかとても落ち着いた声。でも、私はそれどころではない。





「薬出すから、ゆっくり落ち着いて吸ってごらん。





スーハー、スーハー」






と先生が落ち着いて指示をするけど、うまくいかない。







「ゲボゲボゲボゲボゲボゲボ。ゲボゲボゲボゲボゲボゲボ。」






「焦らなくていいよ。
かなちゃん、まずは僕の顔を見てみようか。」






と言われるけど、咳が出るたびに体は痛む。






痛すぎて涙が出てくる。涙で前が見えない。





だからといって、手を動かして涙を拭えない。






「かなちゃん、大丈夫だから。」






と言われると、先生は私をギューっと私に抱き着いた。





ビクッ!





と突然のことで、再び昔の恐怖を思い出す。






怖いよ。やめてよ。






と思っても、呼吸が荒くて先生の体を避けることもできないし、声を出せない。






すると耳元で、






「大丈夫。大丈夫。」





と言われ、背中をゆっくりしっかりと先生の手の平で上下にさすられた。





私は呼吸困難に陥って、先生に抱き着かれて、パニックになっていたけど、先生に背中をさすられて、いつのまにか落ち着きを取り戻していた。






「ケホッ、、、ケホッ」





しゃっくりみたいに、定期的に咳は出るけど、呼吸は落ち着き、ようやく涙もとまり、先生の顔を見ることができた。





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