未知の世界3
「ところで、飲み会の話だけど。
かな、酒飲んだのか?」
「えっ?飲んでないよ。」
「本当か?運ばれてきたとき、酒臭かったって。」
うそっ!?だって私、、、未成年だし、周りもそれ分かって最初からオレンジジュースとかウーロン茶ばっかり飲んでたし、、、。
「まさかっ!」
「どうした?」
「実は、、、」
私は幸治さんに飲み会後半で、新入生にノンアルコールのカクテルジュースを進められて、一気飲みしたことと、さらに事故に遭ったときのことを話した。
幸治さんの顔は次第に険しくなり、話の最後になる前に、
「もういいっ!」
といって、その直後勢いよく部屋を出て行ってしまった。
あれ?怒ってる?
やっぱり、私に隙があったからいけなかったんだよね。
新入生に飲まされたのはノンアルコールなんかじゃなくて、普通のお酒だったんだよね。
どうしてそんなことをするの。私、嫌われるようなことをしたのかな。
生意気言っちゃったのかな。
それからお昼ご飯がきたけど、食欲がなかった。
頭には、幸治さんの険しい顔、勢いよく立ち上がった姿が忘れられなかった。