未知の世界3
進藤先生が私の目線に合わせて、しゃがんだ。
きっと何か言われるんだろう。
「かなちゃん、今から僕の言うこと、しっかり聞いててね。
これだけの血が出てるから、もしかして胃潰瘍かもしれない。
鎮静剤入れたから、少ししたらきいてくるからね。
それから内視鏡検査をするからね?
もしそこで、手術が必要なら、すぐに手術するからね。
いい?分かった?」
へっ?なんでそんな急に?
やめてよー!
痛み以上に、もし手術となったらと思うと怖くてたまらない。
でも、私は疲れてすぐに目を閉じて意識を飛ばしてしまった。