未知の世界3

看護師さんが持ってきてくれた薬を進藤先生が私に塗ろうとする。

   




「じゃあ、天井の方を見て、口を大きく開けて。    




あーって声を出してね。」






という。





言われた通り、






「あーーー。」






と出した。





「けほっ!」






薬が塗られる前にむせてしまった。





苦しっ!






「の、、、喉は大丈夫っ、、です。




痛いままでいいです。」






と言うと、進藤先生は、






「結構腫れてるから、頑張ろ?」






と私を説得する。





「いや、もう、、、十分です。」






と口を閉じた。





「分かった。また明日見せてね。」






と薬を塗ることを諦め、今日はゆっくり眠るように言うと、部屋を出て行った。





私は発作に疲れて、すぐに寝付いた。

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