未知の世界3
今日は待ちに待った退院の日。
「いい?かなちゃん。
今回は仕方ないけど、お酒は禁止。未成年だから当然だけどね。
タバコを吸っている人に近くにはいかないこと。
それに、運動も禁止。風邪を引いたら必ず僕のところに来ること。
勉強は無理してでもやらないといけないと思うけど、ほどほどにね。
次回、喘息の検診の時に一緒に傷の確認もするからね。それと同時に脳神経外科での受診もするんだよ。」
あぁ、長い忠告。。。
メモしないと忘れちゃいそう。
「は、、、い。」
「まぁ、かなちゃんには佐藤先生がいるからいいけどねー。」
とニヤニヤしながら言う進藤先生。
「旅行、楽しんできてね。くれぐれも激しい運動は禁止だからねっ。」
へ?
なんで進藤先生が知ってるの?!旅行行くこと!それに、激しい運動って!!!!
「佐藤先生から、主治医の僕に退院後に旅行に連れていっていいか聞かれたんだよ。
かなちゃん、顔が真っ赤だよー。」
そういうこと、、、、、、
もう進藤先生、何げにドS。
本当に思ったことをペラペラ話しちゃうんだもん!!
私は、進藤先生からの退院後の注意事項を聞いて、最後にお礼を言い、部屋を出た。
そして、幸治さんの待つ、病院の職員駐車場へ。