男装騎士~それから~



そして、結局ユキと手合せをさせられる羽目になった。




「本気で来てね!」

「・・・ああ」




レプリカの剣を使った手合せ。
剣を構え向かい合う。

ユキはすでに戦う態勢に入り、真剣な目で俺を見ている。


仕方なく、俺も戦う態勢を整えた。



号令と共に踏み込んできたユキの剣を受ける。
最初から本気だ。


さっきまでの手合せで、身体の温まっていたユキは無駄な動き一つなく攻撃を仕掛けてくる。




「くっ!」




手合せをしてみてわかる。
ユキは相当の手練れだ。


相手の動きをよく見て、隙をついてくる。
必死で攻撃を薙ぎ払い、しかける隙を探る。




打ち込んできた剣を力任せに薙ぎ払う。




「あっ!」




ユキがバランスを崩した。





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