男装騎士~それから~
「簡単には、護らせてはくれんのだろうがな」
熱のこもった瞳が細められ、私の頬に伸びた掌。
優しく撫でられるほおが熱くて。
私はそっと目を閉じた。
唇に振ってくるレオの口づけが。
レオの想いを私に届けてくれる。
簡単に、護らせてなんて上げないよ。
だって、私だってレオを護りたい。
「私がレオを護るから、レオは私を護ってね」
だってそれが私だから。
私たちらしい在り方、でしょう?
「ああ」
「私は、レオの笑顔を護りたいんだから」
誓う。
このレオが大切にしている国が見下ろせるこの場所で。
永遠を、誓う。