あなたに包まれて~私を分かってくれる人~
12
昨夜は頑としてソファで寝ると言って利かない私の意志を尊重して、郁也さんは呆れた顔をして自分の寝室へと入って行った。
でも…。
やっぱりというか、私が目を覚ましたのは郁也さんの寝室のベッドの上。
「そんな所で寝かせないからな。おやすみ。」
寝室に行く時にそう言った郁也さんは、きっと私が寝るのを待って、それを確認した後、寝室に連れて来たんだろう。
私はなかなか寝付けなかったはずなのに、抱き上げられた事に全く気が付かなかった。
隣で寝ている郁也さんを置き去りに、私はキッチンの方へ歩いて行く。
朝御飯の支度をしていると、郁也さんが起きて来た。
「おはよう。」
爽やかな郁也さんの挨拶に私は返事をしなかった。
「朝からご機嫌斜めか。」
そう言って笑う郁也さんは私の後ろに立ち、私を背中から抱きしめる。
「萌香。俺は好きな人をソファで寝かせてしまうような男じゃないからな。だからしばらくは何もしないから、ちゃんとベッドで寝てくれ。風邪でも引かれたら困る。」
でも…。
やっぱりというか、私が目を覚ましたのは郁也さんの寝室のベッドの上。
「そんな所で寝かせないからな。おやすみ。」
寝室に行く時にそう言った郁也さんは、きっと私が寝るのを待って、それを確認した後、寝室に連れて来たんだろう。
私はなかなか寝付けなかったはずなのに、抱き上げられた事に全く気が付かなかった。
隣で寝ている郁也さんを置き去りに、私はキッチンの方へ歩いて行く。
朝御飯の支度をしていると、郁也さんが起きて来た。
「おはよう。」
爽やかな郁也さんの挨拶に私は返事をしなかった。
「朝からご機嫌斜めか。」
そう言って笑う郁也さんは私の後ろに立ち、私を背中から抱きしめる。
「萌香。俺は好きな人をソファで寝かせてしまうような男じゃないからな。だからしばらくは何もしないから、ちゃんとベッドで寝てくれ。風邪でも引かれたら困る。」