あなたに包まれて~私を分かってくれる人~
私の足元の方から郁也さんの声が聞こえた。

いつの間にか郁也さんは全裸だった。

その大きな胸を間近で見た。

私はこの胸の中で、眠り込んでしまったり、泣きじゃくったりしたんだ。

そう思うとぞくぞくしてくる。

下半身が郁也さんに引っ張られている。

気が付くと、私も郁也さんと同じ状態になっていた。

思わず私が寄せた両足に、郁也さんが手を掛ける。

「意地悪しないで。ちゃんと見せて。」

カッーと熱くなる身体。

知らず知らずに足に力が入る。

すると私の両足の間に自分の身体を無理やり入れる郁也さん。

私の足が緩んだ。

郁也さんは私の頭の横に両手をつくと、私を覗き込んでキスをした。

「無理はしないから、力を抜いてくれると痛みも少ないと思う。」

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