あなたに包まれて~私を分かってくれる人~
自分でもびっくりするほどの、悩ましい女の声が口からこぼれる。
「萌香、感度が良さそうだな。」
そんな郁也のささやきでさえも、今の私には身体が感じる理由にもなって…。
「…ああ~。」
私の大きな叫びに、郁也の動きが激しくなる。
私の身体が弓なりになり、郁也の刺激を逃れようとする。
それに合わせるかのような郁也の腰つきに、目をつぶっていた私は目をうっすらと開ける。
「郁也…、ねぇ、ダメかも。ねぇ…。」
ぼんやりと郁也の顔が見える。
郁也は私の表情をずっと伺っていたようだ。
「…萌香、顔を見せて。」
郁也は私の髪を顔から優しく払う。
「ん…。」
私は自分でいっぱいいっぱいで無意識に首を大きく何回も横に振っていた。