あなたに包まれて~私を分かってくれる人~
やっぱりそんな私の様子を見た郁也はニヤニヤしている。

私はシャワーを浴びて、慌てて準備を始める。

私と交代して郁也がシャワーを浴びに浴室に入った。

やっぱりこんな日は清楚なワンピースだよね。

カーディガンをはおり、ちょっと大人な雰囲気が出せたかな。

私が昨日郁也に買ってもらったペンダントをつけようと、首に手を回した。

そこへ浴室から出ていた郁也が後ろから近づいてきた。

「俺がつけてやるよ。」

そうして私の首の後ろに郁也の手の気配が感じられた。

私はペンダントから手を離した。

「よし。」

私の首筋あたりでそう言った郁也は、私の身体を自分の方に向かせた。

「完璧だ…。」

私に笑いかける郁也はとても嬉しそう。

「早く親父たちに萌香を紹介したいよ。」

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