あなたに包まれて~私を分かってくれる人~
そこに見えるオーブンはきっと業務用だろう。

どうやら備え付けに見える棚には、おしゃれな食器がきれいに並べられているのが伺えた。

「うまくいった?」

透さんがキッチンから出て行った私を見て、笑った。

「ええ。」

私はニッコリ笑った。

そして全員で大きなダイニングテーブルを囲むと、和やかな昼食が始まった。

私はお母さんの作ったちらし寿司を一口口に入れる。

「美味しい。甘めなんですね。」

お酢と砂糖の加減が何とも良い感じ。

普段から料理をしていて、かなりの腕前だと私は思った。

「伯母さんのちらし寿司は絶品だからな。」

透さんも普段からよく食べさせてもらっているようだ。

そんな風に和やかな雰囲気のまま、食事は進んでいく。

食事の後は、私達が持ってきたケーキでゆっくりした。
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