あなたに包まれて~私を分かってくれる人~
18
郁也は私達の事を隠すつもりもないが、あえて自分達から公表するつもりはないようで、いつものように仕事をする毎日が続いた。
その事にちょっと安心している私。
郁也はもうすぐこの会社を退職していなくなるから良いかもしれないが、私はまだしばらくここに残るのだから、なるべく今までと同じように穏やかに過ごしたい。
そんな日々を過ごしていると、もう金曜日。
郁也の送別会の日になった。
私は無事記念品のネクタイを山崎さんに手渡した。
それと引き換えにみんなから集金したネクタイの代金を受け取った。
「ありがとな。」
山崎さんは私達の事を知っているが、あれ以来私には少しもその事に触れてこない。
それは伊藤さんも同じで、やっぱり主任ともなると、人間も出来ているのだなと感心してしまう。
私なら聞きたくなってしょうがないだろう。
そう、小夜子さんのように。
その事にちょっと安心している私。
郁也はもうすぐこの会社を退職していなくなるから良いかもしれないが、私はまだしばらくここに残るのだから、なるべく今までと同じように穏やかに過ごしたい。
そんな日々を過ごしていると、もう金曜日。
郁也の送別会の日になった。
私は無事記念品のネクタイを山崎さんに手渡した。
それと引き換えにみんなから集金したネクタイの代金を受け取った。
「ありがとな。」
山崎さんは私達の事を知っているが、あれ以来私には少しもその事に触れてこない。
それは伊藤さんも同じで、やっぱり主任ともなると、人間も出来ているのだなと感心してしまう。
私なら聞きたくなってしょうがないだろう。
そう、小夜子さんのように。