あなたに包まれて~私を分かってくれる人~
「相原さんだっていつも佐川に言われているんじゃないの?」

社長はニッコリしながら、私に言った。

う~ん…。

そこで考え込んでしまった私。

「そんなに真剣な顔して考えちゃって。さっ、私達もお店に向かいましょう。」

小夜子さんは笑いながら、私を促した。

すると事務所のドアが開いた。

「そろそろ行きますよ。準備良いですか?」

山崎さんが声をかけてくれた。

「はい、今行きます。」

私が声をかけ、3人で会社の入口へ行くとそこには営業課、総務課全員がそろっていた。

郁也は現地集合だから、もちろん居ない。

ああ、段々この郁也の居ない風景に慣れていかなきゃいけないんだな。

最近、こんな事ばかり考えてしまう。

目的の店までは、歩いて20分ほどらしい。
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