あなたに包まれて~私を分かってくれる人~
そう言うと、山崎さんは戻って行く。

「あっ、えっ?」

私は驚いてそんな言葉しか口から出ない。

「よろしくね。」

社長は私の慌てた姿が面白かったのか、笑いをこらえた様な顔で自分のデスクに戻って行く。

う~ん、これは大変な任務を任されてしまったような気がする。

どうしよう。

私はうろたえる。

そうだ、今度二人でお別れ会をするのに佐川さんに誘われているんだった。

その時に聞いてみよう。

私にはうまく聞き出すなんて無理だから、もう直接聞いてしまおう。

そう勝手に自分で決めると、私は仕事に集中していった。
















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