あなたに包まれて~私を分かってくれる人~
「じゃあ、俺にも有美の事をまた教えてね。」
透さんも私達二人の様子を見て、嬉しそう。
「普通の大学生だったよね~、萌香。」
有美が私に笑う。
「そう、私達の話なんか面白くないよね。」
私も有美に笑う。
「郁也さ、俺がラインでこのいきさつを送ったら、すぐに会食を切り上げるから迎えに来いって言うんだぜ。どれだけ萌香さんの事が大事なんだよって悪態をついちゃったよ。」
そんな事をばらす透さんを睨む郁也。
私は顔が赤くなってしまった。
「今度は4人で出掛けよう。」
有美が私の耳元で囁いた。
「そうだね。」
そんな私の手を郁也は引っ張った。
「じゃあ、またな。」