あなたに包まれて~私を分かってくれる人~

「じゃあ、俺にも有美の事をまた教えてね。」

透さんも私達二人の様子を見て、嬉しそう。

「普通の大学生だったよね~、萌香。」

有美が私に笑う。

「そう、私達の話なんか面白くないよね。」

私も有美に笑う。

「郁也さ、俺がラインでこのいきさつを送ったら、すぐに会食を切り上げるから迎えに来いって言うんだぜ。どれだけ萌香さんの事が大事なんだよって悪態をついちゃったよ。」

そんな事をばらす透さんを睨む郁也。

私は顔が赤くなってしまった。

「今度は4人で出掛けよう。」

有美が私の耳元で囁いた。

「そうだね。」

そんな私の手を郁也は引っ張った。

「じゃあ、またな。」
< 290 / 400 >

この作品をシェア

pagetop