あなたに包まれて~私を分かってくれる人~
25
昼休みに郁也から電話がかかって来た。
少し驚いたけど、とても新鮮。
「今朝は大丈夫だったか?」
そんな風に聞く郁也の声に、私は笑った。
「あのね、社長がみんなに話してくれて、帰りは家まで送ってもらえる事になった。」
そう、朝礼で駅ではなく私の家まで毎日送ると言ってくれた人が現れたのだ。
朝も迎えに行くと言ってもらったんだけど、それは丁寧に断った。
「みんなが交代で送ってくれるのか?」
私は出来れば黙っていようと思っていたんだけれど…。
「あのね、山根さんが専属で…。」
「何~!?」
郁也の大きな声に私は耳から受話器を少し離した。
思った通りの郁也の反応に笑うしかない。
「親切で言ってもらったんだもの。断れないでしょ?」
少し驚いたけど、とても新鮮。
「今朝は大丈夫だったか?」
そんな風に聞く郁也の声に、私は笑った。
「あのね、社長がみんなに話してくれて、帰りは家まで送ってもらえる事になった。」
そう、朝礼で駅ではなく私の家まで毎日送ると言ってくれた人が現れたのだ。
朝も迎えに行くと言ってもらったんだけど、それは丁寧に断った。
「みんなが交代で送ってくれるのか?」
私は出来れば黙っていようと思っていたんだけれど…。
「あのね、山根さんが専属で…。」
「何~!?」
郁也の大きな声に私は耳から受話器を少し離した。
思った通りの郁也の反応に笑うしかない。
「親切で言ってもらったんだもの。断れないでしょ?」