あなたに包まれて~私を分かってくれる人~
篤弘は一緒に立ち上がった私に笑いかけた。

「そうだね。同じ道は歩めないけど、お互い幸せになろう。」

やっと学生時代の呪縛から解き放たれたような気がした。

それは私だけではなく、きっと篤弘も。

郁也がレジに先に向かった。

「今度5人で会おうよ。楽しみにしているから。」

私はこう篤弘に言い残して、郁也の後を追った。



















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