あなたに包まれて~私を分かってくれる人~
何度も鏡を見て確認しているから、もう訳が分からなくなっている。

「萌香、入るぞ。」

そこに正装をした郁也が入って来た。

「へぇ~、なかなか似合っているじゃない。」

そう言いながら私の胸元を見る。

そして左手に視線を移した。

郁也にもらった誕生石のペンダント。

そしてそのペンダントとイメージが合う様に、オリジナルでデザインしてもらった婚約指輪。

郁也はうなずくと言った。

「萌香にお客さんだけど、ここに通していいかな?」

私がうなずくのを見て、郁也入口の方へ向かった。

「萌香。」

入って来たのは有美。

「あれっ?透さんは?」

私がそう聞くと、有美はニッコリ笑った。
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