あなたに包まれて~私を分かってくれる人~
私は自分の後ろにある戸棚から、新しい黄色の蛍光ペンを差し出すと、山根さんからその古いペンを代わりに受け取った。
「ありがとね。」
そう言って山根さんは行ってしまった。
「ほら、相原さん。そうやって古いペンを受け取っちゃったじゃない。各課にちゃんとそういうものを集めるゴミ箱があるのに。」
確かに。
言われてみればそうかもしれない。
私は手の中にある黄色の蛍光ペンを見る。
いつもあまり意識しないで受け取っている自分に気づく。
「でもそれを相原さんは、当たり前みたいにしているじゃない。男の人はそのちょっとした事を面倒に思うみたいね。だからそれはそれで良いのかもしれないわね。私なら断っちゃうけど。」
小夜子さんは笑った。
「私にはこれぐらいしか出来ませんから。」
私は小夜子さんに微笑んでから立ち上がり、その蛍光ペンを捨てに行った。
「相原さん、この表だけ入力したら上がらせてもらうわね。」
「ありがとね。」
そう言って山根さんは行ってしまった。
「ほら、相原さん。そうやって古いペンを受け取っちゃったじゃない。各課にちゃんとそういうものを集めるゴミ箱があるのに。」
確かに。
言われてみればそうかもしれない。
私は手の中にある黄色の蛍光ペンを見る。
いつもあまり意識しないで受け取っている自分に気づく。
「でもそれを相原さんは、当たり前みたいにしているじゃない。男の人はそのちょっとした事を面倒に思うみたいね。だからそれはそれで良いのかもしれないわね。私なら断っちゃうけど。」
小夜子さんは笑った。
「私にはこれぐらいしか出来ませんから。」
私は小夜子さんに微笑んでから立ち上がり、その蛍光ペンを捨てに行った。
「相原さん、この表だけ入力したら上がらせてもらうわね。」