初恋マネジメント
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「……ゴハン連れってってくれるんじゃなかったっけ?」
「えー、これも立派なゴハンっすよ」
へらへら笑う三橋くんは、肉まん片手に肩を竦めて見せた。
肉まんなんて、冬に食べるからこそ美味しいんじゃないのか、と思いつつも、あたしもコンビニで奢ってもらったカレーまんに齧りつく。
……そりゃあ美味しいですけれども。
てっきりどこかファミレス、せいぜいファストフードでも連れて行ってもらえるものと思っていた。
だから公園のブランコに揺られながら咀嚼するそれに不満を覚えてしまうのも無理はないと思う。
「……しょーがないじゃないっすか、金ねーですもん俺」
あたしのじっとりした視線に気付いたらしい三橋くんは、拗ねたように口を尖らせる。
ちょっと意外。
なんとなく三橋くんって、家がお金持ちで豪遊してそうなイメージだった。偏見かな。
まあ、割とコンビニ入って買い食いするのって、嫌いじゃないからいいけど。
日の落ちた公園は静かで涼しくて、気持ちいいし。
特にしんどい部活終わりの軽食は、格別美味しい。