初恋マネジメント






「……今んなって後悔してますけど」




ように見えたのは一瞬で、ぼそりと呟いて足元を見つめる三橋くんにちょっとだけ心臓がキュってなった。



……なーんかあたし、こういう子犬っぽい子って放っておけないんだよな。


ついつい面倒見てあげたくなっちゃう。



い、いやいや、ダメだダメだ。騙されるなあたし。



ブンブン首を振って、いつの間にかすっかり冷めてしまっていたピザマンに齧りついた。




「まあ過去のことはしょうがないんで、優花さんに本気だと分かってもらうために正攻法でアピールします!」


「そ、そうだね、正々堂々と当たって砕けな!」


「それで紗奈先輩、押し倒す以外で女の子が良いなって思う男の行動って何すか」


「一応言っとくけど押し倒すは良いなって思う男の行動じゃないからね」




マジで何言ってるんだろうこの子。怖すぎ。


ちょっと色々勘違いしてそうだけど、それにツッコむ勇気はない。



教えてあげるも、三橋くんは不思議そうに首を傾げただけだった。


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