初恋マネジメント
……でもちょうど良かったのかもしれない。
あたし、これ以上は三橋くんに協力できないって言わなくちゃだめだ。
あれ以上傷ついた健太を見たくない。傷ついてほしくない。
元はと言えば、無責任に請け負ったあたしがバカだったせいなのだから。
しっかり三橋くんを説得するぞ……!
「今日バド部も休みなんですね! よかったらお茶していきませんか!」
「断る! あんた最近あたしが中華まんの食べすぎで着々と肥えてってること知ってて誘ってんの!? ケンカ売ってる!?」
「今日はコンビニじゃないっすよ。ちゃんとカフェ連れてくんで!」
「ハンッ! どうせ嘘だ……って、え?」
「はい?」
……あれ? なんで三橋くんがあたしを誘ってんの?
優花ちゃんとデートなんじゃなかったっけ?
首を傾げたあたしを真似て、三橋くんも不思議そうにこてっと首を横に倒した。
「……優花ちゃんは?」
「……あー、」
言葉を濁した彼は、気まずそうにあたしから目をそらして首の後ろをかく。