エンディングのあとで

なにあれ!
めちゃくちゃ感じ悪い!!!

サリルはこの町では美人と有名で、男性に人気のある女性だった。
メルダよりも2歳若く、知識も豊富。
いたって平均的な顔の大した知識もないメルダとは、えらい違いだ。

「どうしたメルダ。突然中に入って」

カインは慌てたように中に入ってくる。

「お邪魔かと思っていなくなっただけよ」

少しむすくれながらメルダは答えると、受付での仕事の準備をし始める。

「イライラしてんのか?カルシウムは大事だぞ?」

カインはメルダがなぜ怒っているのかわかっていないようだった。


ふんだ!なにさ、この宿の婿になってもいいとか言っておいてさ。
結局男なんて美人に行っちゃうのよね!


カインとサリルが一緒に立っている姿は、絵になるほど様になっている。
メルダはそれがなんとも羨ましくもあり、悔しくもあり。
自分でも困ってしまうほど、心の中は複雑だ。





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