エンディングのあとで

「サリル、おまたせ」

カインは待ち合わせ場所でサリルと会う。
サリルは笑顔でカインを待っていた。
一方カインは浮かれない顔をしている。

「どうしました?あまり顔色がよろしくないようだけど」
「いや、ちょっとね。さて行こうか」

カインとサリルは並んで花火が良く見えるという場所まで歩いていく。


「今日の花火、まさか一緒に見てくれると思っていませんでしたから、とても嬉しかったわ。まさかカインが私の事そう思ってくれていたなんて知らなかったから」

サリルは顔を赤らめながらカインに言う。

「ん?どういうこと?」

「あら、花火を好きな人と見ると一緒になれるってジンクスがあるんですのよ。私カインの事が好きだったから、まさか誘いに乗ってくれると思わなくて・・・」


その言葉に、カインは歩きを止めた。

「・・・カイン?」
「マジか・・・。それは知らなかった。ごめん!!!帰る!!」
「え!?ちょ・・・!カイン!!??」

カインは勢いよく振り返ると、宿屋へと走って引き返していった。


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