エンディングのあとで

宿屋ではメルダが受付でへばっている。

目も虚ろ。
何もやる気が起きない。


今頃着いた頃かな・・・。
よろしくイチャこいてんだろうなぁ・・・。


ぼやりとしながらそんなことを考えていると、勢いよく入り口の扉が開く。

「メルダ!!花火!!行こう!!!」

そこには、息を切らして戻ってきたカインの姿があった。
メルダは驚いて固まっている。

「花火!一緒に見よう!」
「え・・?でもカインはサリルと・・・」
「え!?そんなん知らん!俺はメルダと一緒に見るぞ!」


そう言うと、カインは強引にメルダの腕を引っ張って外へと連れ出した。
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