エンディングのあとで
「せっかくメルダが誘ってくれたのに。だから、俺と話してくれなかったんだよな?本当にごめん」

そう言うと、カインは自分の胸にメルダを引き寄せた。

カインの体温が感じられて、メルダは嬉しくなり泣いてしまう。
好きな人に抱きしめられる事が、こんなに幸せだとは思わなかった。

「メルダが俺を誘ってくれたってことは、その・・メルダも同じ気持ちだってことだよな?」
「同じ・・・気持ち?」
「俺、お前のことが好きだよ。最初に会ったあの日から、ずっと思ってた。でもお前の心の中にはグランがいて。・・・だからあいつのことを忘れるまで、俺のことを好きだと言ってくれるまで、頑張ろうと思ってた。俺の頑張りが報われたってことだよな?」


カインの抱きしめる腕が強くなる。メルダも身体に腕をまわす。

「うん・・・。私カインが好き。自分の気持ちに気付くのが遅くてごめん。もうカインのことしか考えられないわ」
「メルダ、結婚しよう。ずっと一緒にいる。お前のこと幸せにするから」
「・・・うん」


自然と二人は見つめ合い、そして唇を重ねる。
二人の恋を祝福するかのように、花火が空でキラキラと輝いていた。



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