小さな恋の物語 *短編集*
 いきなり名前を呼ばれたからその場で止まってしまった私。



 ってか今、私のこと呼んだ……よね?



 な、何で…………。




「ごめんな、いきなり。……実は俺、松井にちょっと用事があって」



「……? 用事?」



 北原くんから私への用事って……。



 よく分からないことが起こりすぎて頭にはてなが浮かぶ。



 そうじゃなくても仮にも北原くんは私の好きな人であって……。



 ここにいるだけですっごく緊張しちゃう。
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