小さな恋の物語 *短編集*
「あのさ……」



 バスケをしている時みたいな真剣な表情で私をジッと見つめてくる北原くん。



 そんな真剣な表情に私の顔も強張る。



 何を言われるんだろうとか、何で私に用事とか色々頭に疑問が浮かび上がる。



 そして──




「今度の日曜日にある新人戦の決勝戦。見に来てくれない?」



 …………え?



「今度新チームになって初めての大会なんだ。3年生が引退して俺がキャプテンなんだけど……。もし嫌じゃなかったら……」



 北原くんはそこで言葉を置いて深呼吸した。
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