小さな恋の物語 *短編集*
「らしくねぇのっ。いつも通りの大雅だったら大丈夫だって。自信持て」



 にっこり笑うタツに励まされる俺。



 …………だよな。こうやってへこたれてんのは俺らしくない。



 もし振られてしまっても、またアタックすればいい。



 俺は昨日や今日で好きになったんじゃない。




「……タツ。俺、行ってくるわ」



「おぉ! もし振られたら俺の胸、貸してやるよ」



 なんて言ってるタツに「バーカ」と言って俺は松井が待っていてくれてる所に向かった。
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