小さな恋の物語 *短編集*
「……キャッ! き、北原くんっ?///」



 つい目の前にいる松井を抱きしめた。



「夢じゃないんだよな……」



 今、俺の腕の中にいるのは俺がずっと手に入れたかったものがある。



 あまりにも衝撃的なことが起こりすぎてよく分からなくなってる。




「夢なんかじゃないよ?」



 小さな声で呟いた松井は、ゆっくり俺の背中に手を回した。




「まあ、松井」



「何?」
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