小さな恋の物語 *短編集*
今までバスケにしか興味がなかった俺。
でも松井に出会って恋を知った。
めったに会えないから会えた時はすごく嬉しくて、時々男子と話してるところを見かけると悲しくて……。
バスケでは味わえない感情を教えてくれたのは、間違いなく松井だ。
「そういえば北原くん、バスケすごく上手だったよ! 優勝おめでとうっ」
「ありがと。でも、あれは松井の応援のおかげかな」
「え! き、聞こえてたの?」
「うん。あれがあったから最後のシュートが入ったんだよ。ありがと」