小さな恋の物語 *短編集*



 今までバスケにしか興味がなかった俺。



 でも松井に出会って恋を知った。



 めったに会えないから会えた時はすごく嬉しくて、時々男子と話してるところを見かけると悲しくて……。



 バスケでは味わえない感情を教えてくれたのは、間違いなく松井だ。




「そういえば北原くん、バスケすごく上手だったよ! 優勝おめでとうっ」



「ありがと。でも、あれは松井の応援のおかげかな」



「え! き、聞こえてたの?」



「うん。あれがあったから最後のシュートが入ったんだよ。ありがと」
< 128 / 175 >

この作品をシェア

pagetop