小さな恋の物語 *短編集*
「俺さ、凛より年下でまだまだ頼りないけど……」



「うん」





「凛のこと大好きだから……。守ってあげたいって思ってるから。これからも俺の隣にいてほしい」



「……うんっ」



 もう、何でいきなりこんな泣けるようなこと言うのよ……。




「……洸くんはズルいよ…………」



「何で?」



 そう聞きながら私をギュッと抱きしめてくれた。
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