小さな恋の物語 *短編集*
「最高のクリスマスプレゼントだよ。ありがと」



 いくら誰かにプレゼントをもらったとしてもきっと佐藤からの気持ちの方が最高のクリスマスプレゼントだと思う。



「私、何もしてないですよ?」



「ううん。佐藤がいてくれるだけで俺は十分だから」



 よく分からない、そう言うように首を傾げた佐藤を俺はまた優しく抱きしめた……。




 俺の片想いから始まったこの恋。



 久しぶりに恋をしたのは、まさかの高校生で……。



 教師ってことも忘れて好きになった俺は本当に教師失格だ。



 でも、今こうやって好きな人が腕の中にいるってことは教師って立場関係なく幸せなこと。



 人を好きになるのに立場って関係ないよな?
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