小さな恋の物語 *短編集*
「ごめん、大丈夫?」



 その問いかけに私は頷くことしかできなかった。




「はぁぁ~……。本当、可愛すぎだから」



「っ!?/// か、可愛くなんかないっ///」



 頬を膨らませながら洸くんを睨む。



 でもそんな私の抵抗は虚しく全然伝わっていないみたい。



 むしろ「上目遣いになってるから可愛いだけだよ?」って言ってくる。




「っつーか。そんな顔、誰にも見せたらダメだからな」



「そんな顔?」
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