小さな恋の物語 *短編集*
 ……あの子誰だろう?



 今までだったら利用する人が少ない図書室に人なんて来なかったのに。



 ってか、靴の色からして1年生だよね。



 でも、見た目からして友達が多そうなのに何でこんなとこにいるんだろう……。





「…………あっ」


 その声が聞こえたと思った瞬間、私が見つめていた彼と目があってしまった。



 ……や、ヤバい!! 見てたのバレたよね!?



 疑問ばかりが浮かんでいた私は知らないうちに彼のことをガン見していたらしい。



 そんなことにも気づかない私って……。
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